
快適性と機能性にもこだわった 新型シボレー コルベットの本質【後編】
エッジの効いたシャープなエクステリアをもつ新型シボレー コルベット。ミッドシップらいしいプロポーションからスポーティかつパワフルな印象を与えますが、その一方で日常性を高く意識して造られているのは前回でもお伝えした通り。今回は、その続編ということで、走行性能を中心に新型コルベットの快適性についてご紹介しましょう。

デビュー以来、快適性に関しても高く好評されている新型コルベット。502PS&637Nmというパフォーマンスに対し余裕をもって支えるために強固なシャシーを新たに開発しました。快適性を確保するために4輪すべてのサスペンションにコイルスプリングと上下不等長アームを組み合わせ、さらに新世代のマグネティックセレクティブライドコントロール(磁性流体式)を採用しているのが重要なポイントです。これによりダンパーのレートを抑えることが可能となり、リアルタイムで状況を読み取るマグネティックセレクティブライドコントロールが瞬時に調整することで高い快適性を実現することが出来ました。高速道路のつなぎ目や荒れた一般道においても不快感を与えないよう抑え、極力ボディをフラットに保ちます。
パワートレインの柔軟性も快適性につながる理由のひとつ。V型8気筒エンジンは低回転域から十分なトルクを発生し、新開発の8速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、街中のような微速域でも扱いやすいようクラッチを設定して変速ショックを抑えているのが特徴です。それは、ほぼオートマチックトランスミッションと変わらないレベルと言っても過言ではありません。もちろん、アクセルペダルを踏み込めばV8エンジンが発する502PSのパワーを活かして電光石火の如くシフトを繰り返して豪快に加速していきますが、普段はそうした一面を隠すようにマナーの良さを身に着けているのがコルベットの優れた一面でもあります。


ブレーキシステムも同様。前後共にブレンボ製4ピストンキャリパーを備え、サーキットのような過酷な状況でも確実な制動力を得られますが、ドライブモードに連動してペダルフィールを変動させるのが美点。特にノーマルモードではゴー&ストップを繰り返すような状況でも停止しやすいようペダルフィールがセッティングされています。こうしたことにより、パッドの摩耗とブレーキの振動を効果的に抑えることにも成功しました。
また、フロントリフト機構を装備しているのも日常性を高く意識している証しです。立体駐車場など段差にも瞬時に対応できるよう、スイッチを押せば3秒以内に約40mm前方の車高を上げることが可能、40km/h以内なら走行中でも作動します。
快適性という面でも、クーペでありながら脱着式ルーフを備えているのもコルベットの魅力です。ルーフトップを取り外すだけで開放感に溢れるのは言うまでもありませんが、その脱着方法も簡単で、前方2箇所、後方1箇所のフックを外せば取り外すことが可能。ゴルフバッグ2個搭載できるリアのトランクスペースにピタリと収めることができます。もちろん、ミッドシップレイアウトを採るだけにフロントにもトランクスペースを用意、前後合わせて356.8リッターの容量を確保しているため、実用性は極めて高いと言えるでしょう。


SPECIFICATIONS
シボレー コルベット クーペ 3LT
ボディサイズ:全長4,630×全幅1,940×全高1,220mm
ホイールベース:2,725mm
エンジン:V型8気筒OHV(LT2)
総排気量:6,153cc
最高出力:369kW(502PS)/6,450rpm
最大トルク:637Nm(65.0kg・m)/5,150rpm
トランスミッション:8速DCT
駆動方式:RWD






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